
ポーランド着弾のミサイル巡り、国連安保理で各国から「責任はロシアにある」の声が相次ぐ
ポーランドに着弾したミサイルにより2人が死亡したことを巡り、国連の安全保障理事会では「責任はロシアにある」という声が相次いだようだ。それに対してロシアは「着弾したのがウクライナの防空ミサイルであることに疑いの余地はない」「ウクライナはNATOをロシアとの戦争に巻き込もうとしている」と反発した。
ミサイルについては、迎撃されたミサイルの破片と共に、ロシアのミサイルを迎撃しようとしたウクライナの防空ミサイルだった可能性も指摘されている。
ポーランドにミサイルが着弾し2人が死亡したことをめぐり国連の安全保障理事会では16日、各国から「責任はロシアにある」との声が相次ぎました。これにロシア側が反発し、激しい応酬となりました。
ポーランドに着弾したミサイルをめぐっては、ウクライナの防空ミサイルだった可能性が高いとの見方が広がっています。
こうした中、国連安保理では、各国から「責任はロシアにある」として非難が相次ぎました。
会合には、ポーランドの国連大使も出席し、「ロシアによる戦争がなければ罪のない人が殺害されることはなかった」とした上で、「ポーランド軍の戦闘準備態勢を強化することを決定した」と述べました。
一方、ロシアのネベンジャ国連大使は、「着弾したのがウクライナの防空ミサイルであることに疑いの余地はない」とした上で、「ウクライナはNATOをロシアとの戦争に巻き込もうとしている」と反発しました。
中国は、「全ての関係国が冷静さを保ち事態がエスカレートしないよう自制すべきだ」と述べるにとどめました。
そもそも論でいえばその通りだ。ロシアが侵攻しなければ、ロシアがミサイル攻撃しなければこのような悲劇は発生しなかった。
日本政府も同じ見解を発表。松野博一官房長官は記者会見で「突き詰めれば、ロシアによるウクライナ侵略に起因するものだ」と述べた。
松野博一官房長官は17日の記者会見で、ポーランドでミサイルが着弾し死者が出たことについて「突き詰めれば、ロシアによるウクライナ侵略に起因するものだ」と述べた。
松野氏は「ウクライナ各地で多くの市民が犠牲になっていることを極めて深刻に受け止めている。断じて正当化できないもので強く非難する」と語った。
たとえ、ウクライナの防空システムの流れ弾でも、侵略を開始したロシアに責任があるというものだ。
ロシアが非を認めないのは分かっていたが、「ウクライナはNATOをロシアとの戦争に巻き込もうとしている」というのは無茶苦茶だ。これではウクライナが意図して防空ミサイルをポーランドに向けて発射したことになる。普段から偽旗作戦ばかりやっているからこのような発想が生まれるのでは?
中国か各国冷静になるよう促しているが、一番冷静になるべきはロシアだろう。