3年ぶりに開催された日韓首脳会談!徴用工問題の「早期解決を図る方針で一致」??解決済みの話では??
ASEAN関連首脳会議に出席するためにカンボジアを訪問していた岸田総理が韓国の尹大統領との首脳会談を行った。
我国と韓国との正式な首脳会談は2019年12月に当時の安倍元総理と文大統領との間で行われて以来のものとなった。
約3年に渡って日韓首脳会談が行われなかったのには理由がある。それが韓国政府の姿勢だ。岸田総理は韓国政府の対応を見極めた上で日韓首脳会談を開催したはずだ。
だが、1点だけ不可思議なことが発表された。それが徴用工問題について「早期解決を図る方針で一致」したと言うのだ。この問題は従来から解決済みと我国政府は主張していたはずだ。
この発表の意味はなんなのか???帰国後岸田総理には説明が求められる。
3年ぶりの日韓首脳会談開催!!
岸田総理が赴いたカンボジアで3年ぶりとなる日韓首脳会談を開催した。その会談では北朝鮮の弾道ミサイル問題や、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた議論等が行われた。
その多くの議論をした両首脳だが、1つ気になる話が出ている。それが日韓に横たわる徴用工問題だ。
この問題についても議論が行われたわけだが、外務省の発表では次のようなことになっている。
現 地時間11月13日午後4時55分(日本時間11月13日午後6時55分)から約45分間、ASEAN関連首脳会議に出席するためカンボジアを訪問中の岸田文雄総理大臣は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領と会談を行いました。
冒頭、岸田総理から先月29日のソウル・梨泰院(イテウォン)での痛ましい事故に関し、改めて哀悼の意を伝えました。尹大統領からは、日本人2名が亡くなったことへの弔意表明がありました。
(中略)
旧朝鮮半島出身労働者問題に関し、両首脳は、ニューヨークでの両首脳の指示を受けて外交当局間の協議が加速していることを踏まえ、懸案の早期解決を図ることで改めて一致しました。
(出典 首相官邸)引用元 日韓首脳会談
この外務省の発表では、「懸案の早期解決を図ることで改めて一致」となっているのだ。
7月に韓国の朴外相が岸田総理に面会をした際には次のように報じられている。
一方、日本政府は1965年の日韓請求権協定で解決済みという立場で「韓国側の対応をよく見極めたい」としています。
(出典 首相官邸)
我国政府は一貫して解決済みという立場だったはずだ。
「懸案の早期解決を図ることで改めて一致」とは言っても、ボールは韓国側にあるのだ。それとも日韓首脳会談で、韓国側から解決策の提示があったのか。
仮に従来の政府方針を覆すというのであれば、保守層の反発は必至だ。
「懸案の早期解決を図ることで改めて一致」が何を意味するのか、岸田総理には説明を求めたい。