【安保理常任理事国がテロ支援国家？】欧州議会がロシアをテロ支援国家に指定。インフラ破壊や病院学校などへの攻撃は国際法に違反しているとして
欧州議会は２３日、ロシアによるインフラ設備や病院、学校、避難所などの民間人を標的とした軍事攻撃は国際法に違反するとして、ロシアをテロ支援国家に指定する決議案を可決した。
ウクライナは、侵攻を受けロシアをテロ国家と認定している。
EU（ヨーロッパ連合）の欧州議会が国際法に違反しているとしてロシアを「テロ支援国家」に指定しました。
ロイター通信などによりますと、欧州議会は23日、エネルギーインフラや病院や学校などを標的としたロシア軍の攻撃は国際法に違反しているとしてロシアをテロ支援国家に指定しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は自身のSNSで「ロシアをあらゆるレベルで孤立させ、責任を負わせせれなければならない」と述べ、欧州議会の決定を歓迎するとコメントしました。
ロシアメディアは今回の指定は政治的な宣言であり法的な拘束力はないものの、加盟国の今後の政策決定に影響を与える可能性があるとしています。
これまでにロシアをテロ支援国家に指定したのは、リトアニア、ラトビア、エストニアのバルト３国とポーランド。一方、米上下両院はロシアをテロ支援国家と断じる決議案を可決したが、ブリンケン米国務長官はこれまでテロ支援国家指定を拒否してきたとロイターが伝えている。（参考）
今後アメリカが正式にロシアをテロ指定国家に指定するかどうかが注目されている。テロ支援国家になれば、武器の輸出入の禁止、金融機関からの融資の禁止、経済援助の規制などがおこなわれ、経済が困窮していき、国際的にも孤立していく。現在アメリカがテロ支援国家に指定しているのは、北朝鮮、シリア、イラン、キューバの４か国。
欧州議会からテロ支援国家に指定された国が国連安保理の常任理事国という、誠に奇妙なことになってしまった。ついでに言うと、常任理事国５か国のうち、中国も欧米や日本から「アジア地域の安全保障の挑戦」と位置付けられた。その中露によって、様々な決議がまとまらないのが今の国連安保理だ。これでいいのか？国連は一度解体して新たな枠組みを作り替えなければならないのでは？