大分県警「勤務中の警察官も制服を着たままコンビニエンスストアで買い物できるようになります」⇒こんなことをいちいち気にしなければいけない日本って…
今年の夏に「救急隊員が搬送を終えた後にコンビニ店で飲み物を買ったりトイレを借りたりすることを理解してほしい」と訴えていたことが話題となったが、大分県警が29日、勤務中の警察官も制服を着たままコンビニエンスストアで買い物できるように規制緩和を行ったという。「仕事をさぼっている」と誤認されかねないため、慣例でこれまで控えていた。
勤務中の警察官も制服を着たままコンビニエンスストアで買い物できるようになります――。大分県警が29日から、こんな「規制緩和」をすることになった。その背景には、やはり「あの問題」の多発があった。【井土映美】
県警が認めたのは、制服姿の警察官がコンビニなどでパトロールを兼ねて立ち寄り、飲食物などを購入することだ。制服姿で利用することで犯罪被害を防ぎ、警察官の業務の効率化を狙うのだという。
29日、大分中央署の警察官が制服姿でコンビニを利用する様子が報道陣に公開された。店員に「ATM(現金自動受払機)の前で電話をしながら操作している人がいたら、声をかけて通報してください」などと伝えた後、弁当とペットボトルのお茶を購入した。
県警によると、これまでも制服警官のコンビニ利用を厳格に禁止していたわけではなかったが、市民に「職務怠慢、公私混同ではないか」といった誤解を生まないように巡回中の買い物は控え、一度交番に戻って上着を羽織るなどして対応してきたという。
こうした方針を転換させるきっかけになったのは、コンビニなどで万引き事件や特殊詐欺被害が多発しているからだった。県警によると、今年は10月末までにコンビニで66件の万引き事件が発生しており、2021年の年間61件を既に上回っている。電子マネーをだまし取る特殊詐欺も同様に10月末までに77件(昨年は年間82件)と多発している。
このため「見せるパトロール」もかねて、制服姿の利用を認めることにした。コンビニやスーパー、ドラッグストアなどでの物品購入を想定している。購入品は飲食物や日用品、医薬品などに限り、たばこなどの嗜好(しこう)品の購入は認めないという。
この日、コンビニを制服姿で利用した大分中央署の大嶋凌成巡査(24)は「制服姿で立ち寄れるので業務も効率化する。積極的に活用していきたい」と話した。「セブンイレブン大分中央町4丁目店」の従業員、川野砂幸さんは「制服姿で買い物をしてくれると防犯につながるので心強い」と語った。
県警警務課によると、他県でも7月末までに40都道府県で制服警官のコンビニなどの利用が認められているという。
こんなことをいちいち発表しなければならないなんて、我が国は本当に世知辛い国になったと感じた。警察官も救急隊員も人間だ。食事もすればおしっこもする。休憩もするのは当然だ。それを、万引き対策の「見せるパトロールもかねて」というきっかけがないとおちおちコンビニにも行けないなど、本当にこの国はどうなってしまっているのだろうか。まぁ、ごく一部の声の大きいクレーマーでも国民なので、「さぼっているのでは?」と言われれば配慮しなければいけないのも理解できる。
記事で紹介されている店員さんは「防犯につながるので心強い」と語ってくれているので、これはよかった。
だからと言って、コンビニで立ち読みしたり、本当にさぼったら駄目ですよ!