現役党員「共産党に党首公選制を」⇒志位委員長は安倍元総理の国葬儀を巡って「民主主義を守ろう」と訴えてましたよね?選挙は民主主義の最低条件では?
日本共産党中央委員会幹部会委員長の任期は「 2年ないし3年(再選可)」(参考)ということだが、20年以上も志位和夫委員長が務めている。
そんな中、「共産党に党首公選制の導入を呼びかける書籍を、現役の党員が来年1月に出版することが21日、分かった」と産経新聞が報じた。
共産党に党首公選制の導入を呼びかける書籍を、現役の党員が来年1月に出版することが21日、分かった。上意下達の党指導部の独裁を可能にすると批判されてきた組織原則「民主集中制」を重視する共産の対応が注目される。
この書籍は、1月19日に発売予定の「シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由」(文春新書)。かつて共産の政策委員会の安保外交部長を務め、「改憲的護憲論」などの著書で知られるジャーナリストの松竹伸幸氏が記した。
民主集中制を重んじる党内で現役の党員がこうした訴えを公表するのは異例だ。共産は党員による直接投票で党首を選ぶことを認めない現行制度について「民主的な手順を尽くして選ばれている」と主張しており、理解を得られるかが焦点となる。
共産党に一石を投じる行動なのだが、これを受け入れるかどうか注目されるところだが、実現は無理、もしくは難しいというのが大方の予想のようだ。
しかし、共産党員からこのような声が上がるとは、よほど危機感を持っているのだろうと察した。
さて、志位委員長と中央委員会がどういう判断をするか。
志位委員長は安倍元総理の国葬儀を巡ってこんな発言をしていた。
岸田政権は、国民の6割以上が反対の声をあげているにもかかわらず、「国葬」を強行しています。何が「聞く力」でしょうか。まず私は、みなさんとともに、この暴挙に断固抗議をしたいと思います。
中略
憲法違反のこれらの問題点は、「国葬」が強行されたからといって絶対に曖昧にされてはなりません。今後も徹底的に追及していこうじゃないですか(拍手)。一片の「閣議決定」で憲法を覆すような国に、この日本をしてはならない。民主主義を守る声を上げ続けようではありませんか。
引用元 民主主義を守る声を上げ続けよう
志位委員長は「民主主義を守る声を上げ続けようではありませんか」とスピーチをしている。アジア経済研究所が配信している「政党と選挙 民主主義の最低条件」では「政治学では一般に、自由で公正な選挙が定期的に行われていることを民主主義(体制)の最低限の条件にしています」としている。その通りだ。
したがって、「民主主義を守ろう」と訴える志位委員長が、「民主主義の最低条件」である選挙を拒めば矛盾が生じることになる。
これを踏まえて、共産党の対応に注目したい。