塩野義製薬が中国製薬大手と提携。承認されれば日本から輸出し、中国での卸販売を独占的に担う
塩野義製薬が中国製薬大手と提携したと日本経済新聞が伝えた。
塩野義の新型コロナ治療薬「ゾコーバ」は、日本では11月に厚生労働省から緊急承認を取得し、中国で承認された場合、日本から輸出し、中国での卸販売を独占的に担ってもらうそうだ。
塩野義製薬は23日、日本で緊急承認を取得した新型コロナウイルス治療薬で、中国での安定供給に向けて現地企業と提携したと発表した。提携したのは中国の製薬大手、上海医薬の流通に特化した子会社。新型コロナ治療薬が中国で承認された場合、日本から輸出し、中国での卸販売を独占的に担ってもらう。
塩野義の新型コロナ治療薬「ゾコーバ」は、日本では11月に厚生労働省から緊急承認を取得した。中国では承認の取得に向けて、今夏から臨床試験(治験)データなど資料の提出を始めている。
日本初の新型コロナ治療薬が海外でも効果を発揮してくれることを願いたいが、一方で、技術が盗まれるのではないか?という懸念は隠しきれない。承認されても日本で製造したものが輸出され、中国で販売されるようなのでそんな心配はないと思うが、どうしても技術流出を心配してしまう。
中国は、コロナ新規感染が1日当たり約3700万人と推計されていて、非常にまずい状況だ。中国に対する水際対策を厳重にしてほしいところだ。そんな中国で新型コロナ治療薬がどれだけの効果を発揮するだろうか。これは注目に値すると思う。