泉代表「おかしなことがあれば、野党で連携して批判をしていかなければならない」玉木代表「日本のためになるような政策の実現のためには、与野党を越えて連携、協力していく」
立憲民主党の泉健太代表が、次期衆院選の目標について「百議席を大きく上回って百数十議席」と掲げたという。
5月のG7サミット後の解散総選挙も視野に入れているらしく、「来たるべき総選挙に向けた万全な体制を作っていきたい」と語った。
また、岸田政権の国会運営については「おかしなことがあれば、当然、野党で連携して批判をしていかなければならない」と日本維新の会との共闘を念頭に置いた意気込みを語った。
立憲民主党の泉代表は4日、三重・伊勢市で年頭の記者会見を行い、次期衆院選の目標について「百議席を大きく上回って百数十議席」と掲げた。
泉代表は、伊勢神宮に参拝した後、会見に臨んだ。
衆院選をめぐっては、「よく(5月のG7)サミット後の解散総選挙という話もいわれる状況になってきている」と指摘し、「来たるべき総選挙に向けた万全な体制を作っていきたい」と意気込みを語った。
その上で、獲得議席の目標については、「100議席を大きく上回って百数十議席」とした上で、289ある小選挙区について「150の選挙区で戦える状態をつくっていきたい」と述べた。
同席していた岡田幹事長は「100の小選挙区でも勝てば、比例もついてくる」と述べ、100の小選挙区で勝利することで、比例代表と合わせて「150を超える議席になる」との見解を示した。
一方、泉代表は国会運営をめぐり、岸田政権に「おかしなことがあれば、当然、野党で連携して批判をしていかなければならない」と対決姿勢を明らかにした。
昨年秋の臨時国会には、日本維新の会との協力して臨んだが、「今回もいろいろ国会前から協議していきたい」と述べた。
今年も対決姿勢で臨む泉代表に対して、国民民主党の玉木代表は「日本のためになるような政策の実現のためには、与野党を越えて連携、協力していく」と対決よりも解決を訴えた。
玉木氏は伊勢神宮を参拝した後、記者会見を行い、「日本のためになるような政策の実現のためには、与野党を越えて連携、協力していく」と強調した。
そして「賃上げが最大のテーマ」として「政府与党を巻き込んで前に進めたい」と述べ、積極的に政策提言を行う姿勢を示した。
一方、卯年を迎えたことに関連して、党のマスコットキャラクターが「こくみんうさぎ」であることに触れ「まさに飛躍の年にしたい。存在感を高める年にしたい」と抱負を述べた。
玉木代表も解散総選挙が行われると見ていて「新しい顔で勢いを出して、秋に(解散)との可能性は十分ある」と述べた。(参考)
こちらも準備を進めていくようだ。
さて、抱負を語るのは自由だが、昨年末の世論調査で、自民党が支持率を落として、各党が微増もしくは現状維持の中、立憲民主党もわずかに支持率を落としていた現実を泉代表は受け止めなければいけない。
日本維新の会との協力をアピールしてもこの結果だ。そして、気になるのが総選挙の際には共産党との共闘をどうするかだ。個人的な意見だが、国会を維新の会と協力し、選挙は共産党と共闘では節操がないように感じる。必死なのは伝わるが…
今の自民党に勢いがないと見て議席増を述べたと思うのだが、与党が議席を減らしたからと言っても、それが立憲民主党にそのまま流れると考えているのなら甘すぎる。それよりも覚醒した国民民主党に議席が流れるのではないかと思っている。自民党ばかりを見るのではなく、まずは自分の足元を見るべきだ。国民民主党は玉木代表を中心に足元を固める作業を行っている最中だ。それに比べ立憲民主党と泉代表はどうだろうか。