【マスコミのミスリードに騙される人続出!】麻生氏「防衛費をGDP比2%にするという案が国民から理解を得た」⇒マスコミ「防衛増税で麻生氏「多くの国民の理解得た」」
前の記事で朝日新聞のミスリードを指摘させてもらったが、朝日新聞だけではなかった。
読売新聞「防衛増税で麻生氏「多くの国民の理解得た」…「もっと反対の反応覚悟していた」」
FNN「麻生氏「国民は増税含め評価」 防衛力の抜本的強化めぐり」
毎日新聞「麻生太郎氏「国民は増税含めて姿勢を評価」 防衛費巡り」
まずは、朝日新聞の発言録を見てみよう。
■自民党の麻生太郎・副総裁(発言録)
冷戦は終わり、新しく米中冷戦が始まるかも知れないというなか、防衛費をGDP比2%にするという案を自民党、公明党の連立内閣で考えた。もっと「反対」との反応が出てくる可能性を覚悟して臨んだが、多くの国民の理解を得て「少なくとも防衛費を増強せねばならない。それに伴ってある程度増税がありうるかもしれない」ということも含めて、私どもはこの問題に真剣に取り組んでいるという姿勢を評価していただいている。そう思って私どもは今、その方向で進めつつある。
自分の国は自分で守らなければならないという現実を、ロシアによるウクライナ侵攻によって多くの方々に自覚をしていただきつつある。(福岡県直方市で開いた自身の国政報告会で)
これを見る限りは、麻生副総裁は「防衛費をGDP比2%にするという案」について「もっと国民から反対の反応が出てくる覚悟をしていた」と語っている。ところが、マスコミ各社の世論調査を見ると、麻生氏の予想に反して「賛成多数」という結果が次々と出てきた。それに伴って「少なくとも防衛費を増強せねばならない」という考えに至ったわけだ。それについては、財源を確保する必要もあり「ある程度増税がありうるかもしれない」ということも含めて、安全保障問題や防衛費増額に取り組む姿勢が国民から評価を得ていると麻生氏は語っている。少なくとも私はこう解釈した。ただ一点、増税の方向で進めつつあるとも読み取れるので、そこはちょっと待って、結論を出すのは早いと言いたい。
では、読売とFNNと毎日を見てみよう。
自民党の麻生副総裁は9日、福岡県直方市内で講演し、岸田内閣が打ち出した防衛力強化に伴う増税について、「もっと反対の反応が出てくる可能性もあると覚悟して臨んだが、多くの国民の方々の理解を得た。真剣に取り組んでいる(政府の)姿勢を評価していただいている」と述べた。増税に対して世論に一定の理解が広がっているとの認識を示したものだ。
引用元 防衛増税で麻生氏「多くの国民の理解得た」…「もっと反対の反応覚悟していた」
防衛力の抜本的な強化をめぐり、自民党の麻生副総裁は、いわゆる「防衛増税」の方針を含めて、国民に評価されているとの見解を示した。
自民・麻生副総裁「もっと反対の反応が出てくる可能性も多いと、われわれも覚悟をして臨んでいたが、防衛費の増強やむをえない。それにともなって、ある程度増税がありえるかもしれない、こういうことを含めて、私どもはこの問題を真剣に取り組んでいるという姿勢を評価していただいていると」
福岡県での講演で、麻生氏は、防衛費の増額にともなう増税の方針も含め、「多くの国民の理解を得て進めつつある」と強調した。
引用元 麻生氏「国民は増税含め評価」 防衛力の抜本的強化めぐり
https://twitter.com/mainichi/status/1612388267739197443
みごとに「増税が理解されている」に変換されている。
FNNと毎日は「増税の方針も含め」としているが、読売は「増税について理解を得た」としている。見渡した限り、関連記事では日テレだけが「自民党の麻生副総裁が講演し、ロシアによるウクライナ侵攻や台湾有事の可能性などをあげ、防衛費を増額するための増税に理解を求めました」「“防衛費増額”への増税に理解求める」と正しく報じている。朝日新聞は発言録なので、記事内容を見れば「そんなこと言っていない」とわかるが、他に至っては内容を変換されているので、誘導されてしまう。案の定、SNSの反応を見ると「理解なんかするわけない」という反応が圧倒的だ。
朝日の発言録を見ればわかるが「もっと反対の反応が出てくる可能性もあると覚悟していた」のは、増税についてではなく「防衛費をGDP比2%にするという案」についてだ。それに、増税についてはその可能性もあることだけは伝えなくてはいけないので、そういった防衛費増額についての財源確保に真剣に取り組んでいる姿勢を評価されていると、麻生氏は述べている。
マスコミはわざとこのように報じているのか、それとも記者の国語力の低下なのか?