
【緊急時を想定した訓練なのになぜ?】米軍、離島の救助訓練目的で宮古島の空港使用を申請⇒沖縄県「緊急やむを得ない場合を除き米軍は使用すべきではない」
沖縄の在日米軍が、災害などの緊急時の際の離島の救援訓練を行おうと、宮古島の市にある下地島空港の使用を県に申請したところ、県が許可せず、米軍は使用を断念したと報じられた。
県は「緊急やむを得ない場合を除き米軍は使用すべきではないというのが県の一致した考え」と伝え、自粛を要請し、米軍は空港を使用しない方針で、訓練を行うようだ。
在沖米海兵隊が離島の災害救援訓練などのため、沖縄県宮古島市にある下地島空港の使用を県に申請したところ、県が許可せず、使用を断念したことが19日、分かった。事実上の訓練中止か大幅変更とみられる。訓練などでの空港・港湾の柔軟な使用は12日に行われた日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で合意されたばかりで、県の対応は波紋を呼びそうだ。
県などによると、米海兵隊は13日、災害救援などの習熟飛行を行うとして、県が管理する下地島空港にヘリコプター計4機を離着陸させたいとする使用届を提出した。これに対し、県は「緊急やむを得ない場合を除き米軍は使用すべきではないというのが県の一致した考え」と伝え、自粛を要請した。
これを受けて米海兵隊は19日、空港を使用しない方針を明らかにした。米海兵隊は産経新聞の取材に「下地島空港での訓練の予定はない」としている。
2プラス2では、南西諸島の空港・港湾の柔軟な使用が有事の際に重要であるとし、訓練などを通じて協力することで日米が一致している。
一方、県は空港使用を認めない理由について、沖縄の本土復帰前の昭和46年、日本政府と当時の琉球政府が交わした下地島空港の軍事利用否定の覚書(屋良覚書)に反するなどとしている。
沖縄県が言う、緊急時を想定した訓練なのに。ぶっつけ本番でやれというのか?
日米の外務・防衛の閣僚協議(2プラス2)では次のように確認している。
閣僚はまた、日本の南西諸島を含む地域において、日米の施設の共同使用を拡大し、共同演習・訓練を増加させることにコミットした。
閣僚は、空港及び港湾の柔軟な使用が有事における防衛アセットの坑たん性及びその運用効果を確保するために重要であることを強調し、そのような使用を可能にするために、演習や検討作業を通じて協力することを決定した。
2プラス2で確認したことが、県の判断で実行できない状況になってしまった。
ネット上では「県の判断から外交問題とかってならないの?」「やむを得ないときに備えた訓練では」「県ではなく、「オール沖縄」の一致した考えでしょ」「離島軽視の沖縄県、と思われても仕方ないですね」「国は県の自粛要請など無視して米軍に利用を許可すべき。国防は国の専権事項です」といった声が多数あがっていた。
何より、紛争ばかりでなく、災害時の人道支援にもつながる演習なのに、沖縄県は米軍アレルギーからか見識が狭量になってしまっているように感じる。非常に残念なことだ。
玉城デニー知事が3月の訪米を目指しているようだが、このような判断を下す知事が行けば米国との関係が悪化する恐れがある。やめていただきたい。