ロシアのラブロフ外相「日本は再び軍国化を進めている」「ロシアは対抗措置をとる」⇒国際政治学者「日本の防衛力強化の路線は正しいということを、親切に教えて頂き、感謝しています」
ロシアのラブロフ外相は、日本の防衛力強化方針を受け「日本は再び軍国化を進めている。そのために邪魔な憲法の改正を行うだろう」と述べたうえで「日本の防衛力増強にロシアは対抗措置をとると警告した」と報じられた。
ロシアのラブロフ外相は18日、モスクワで年頭記者会見を開き、米欧諸国がアジア太平洋地域でロシアと中国を軍事的に封じ込めようとしており、「日本もその一翼を担っている」と主張した。日本の防衛費増額などを念頭に「日本は再び軍国化を進めている。そのために邪魔な憲法の改正を行うだろう」と持説を述べた上で、日本の防衛力増強にロシアは対抗措置をとると警告した。
ラブロフ氏はウクライナ侵略の開始後にロシアが一方的に停止を宣言した日露平和条約の締結交渉にも言及。交渉過程でロシアが北方領土問題の棚上げを主張したことなどには触れず、「ロシアは包括的な平和条約の締結を提案したが、日本側が拒否した」と主張した。一方で、ガルージン前駐日大使の後任を近く任命する意向を明らかにした。
ウクライナ侵略に関してラブロフ氏は、ロシアを弱体化させるために米欧諸国がウクライナに傀儡(かいらい)政権を樹立し、ロシアにとって脅威となる軍事インフラの構築やウクライナ国内のロシア系住民への「迫害」を進めさせてきたことが要因だとするロシア側の主張を展開し、侵略を改めて正当化した。
日本の防衛力強を警戒している様子だ。
これに対して、国際政治学者のアンドリー・グレンコ氏は「日本の防衛力強化の路線は正しいということを、親切に教えて頂き、感謝しています」とツイート。
他にもネット上では「ね?ロシアや中国が焦り始めてるでしょ?」「再び軍国化しなければならなくなったのはロシアと中国のせいに他ならない。そして再び軍国化する国に対して「ずっと」軍国化している国が文句を言える立場に無い」「侵略国家から言われたくないね。日本は独裁国家ら国を守るため抑止力をつけようとするだけだ」と、日本の防衛力強を肯定する意見の一方で、「武力で脅すことが、戦争を回避し国を守るのでなく、むしろ逆に戦争の危険を近づけていることがこうやって証明されていく」「ほら見ろ。軍拡したらこう見られるに決まってるんだよ」などといった防衛力強化に否定的な意見も見受けられた。
中国も同様の態度を見せていて、日本に防衛力強化をされたら脅しの外交が通じなくなり優位に立てなくなる。両国は困っていると受け取った方がいいだろう。もっとも、侵略国家に言われる筋合いはない。