鳩山由紀夫氏が施政方針演説に「冗談じゃない」「戦争より平和に金を使え」⇒ネット「防衛費は平和のために使うものです」「防衛費とは国民を守る壁」
岸田総理が、防衛費増額を巡り施政方針演説で「将来世代に先送りすることなく、令和九年度に向けて、今を生きる我々が、将来世代への責任として対応してまいります」と述べたことに対して、鳩山由紀夫元総理が「冗談ではない」と批判した。
岸田総理は「歳出改革、決算剰余金の活用、税外収入の確保などの行財政改革の努力を最大限行った上で、それでも足りない約四分の一については、将来世代に先送りすることなく、令和九年度に向けて、今を生きる我々が、将来世代への責任として対応してまいります」と語った。
五年間で四十三兆円の防衛予算を確保し、相手に攻撃を思いとどまらせるための反撃能力の保有、南西地域の防衛体制の抜本強化、サイバー・宇宙など新領域への対応、装備の維持や弾薬の充実、海上保安庁と自衛隊の連携強化、防衛産業の基盤強化や装備移転の支援、研究開発成果の安全保障分野での積極的活用などを進めてまいります。
こうした取組は、将来にわたって維持・強化していかなければなりません。そのためには、令和九年度以降、裏付けとなる毎年度四兆円の新たな安定財源が追加的に必要となります。歳出改革、決算剰余金の活用、税外収入の確保などの行財政改革の努力を最大限行った上で、それでも足りない約四分の一については、将来世代に先送りすることなく、令和九年度に向けて、今を生きる我々が、将来世代への責任として対応してまいります。
今回の決断は、日本の安全保障政策の大転換ですが、憲法、国際法の範囲内で行うものであり、非核三原則や専守防衛の堅持、平和国家としての我が国としての歩みを、いささかも変えるものではないということを改めて明確に申し上げたいと思います。
確かに、増税を念頭に置いた発言だと思われる。かねてから訴えているが、どうしてもやむを得ない状況での増税なら致し方ないと思うが、現段階ではあらゆることを模索して、他に方法がないか議論する段階にあると考える。
岸田総理の演説に対する鳩山氏のツイートがこれだ。
岸田首相は施政方針演説で再び防衛増税に関して今を生きる我々、即ち国民の責任と述べた。冗談ではない。政府が中国を敵視する米国に追随し中国脅威論を煽り、米国から時代遅れのトマホークを買わされるからだ。国民は米国以上に中国との貿易を大事にしたいと思っているのだ。戦争より平和に金を使え。
引用元 https://twitter.com/hatoyamayukio/status/1617645116910600193
このツイートに対して「総理経験をして平和が何かを分からないとは。防衛費は平和のために使うものです」「平和を欲するならば戦に備えよって言葉知らねぇのか?」「トマホークの何処が時代遅れなのか具体的に示してください」「防衛費とは国民を守る壁である」「とりあえず貴方は大人しくしていてくださいよ」などといった批判のコメントが多く寄せられていた。一方で「防衛費増額より国民の命と生活の方が大切」「完全同意です」「たまには良いことをいう」と、賛同するコメントも見受けられた。
鳩山氏の主張を取り上げたが、多くの防衛力強化反対派の方々の意見と共通しているのではないだろうか。確かに私も増税については現段階では首を傾げる立場だが、前述したように、どうしてもそれしかないというのなら賛成する考えだ。「国に守ってもらおう」ではなく、国民も一緒に「国を守ろう」という考えが強い。ただ、防衛力強化については鳩山氏を批判しているコメントと同様の考えだ。「備えあれば憂いなし」という言葉がまさにそれだ。備えがあってこそ国民の平和は担保されると考える。一国の総理まで上り詰めた人が、国防の重要さを軽視するとは非常に残念なことだ。