【衆院千葉5区補選】まとまらない野党に、毎日新聞「批判票分散で「自民に有利」」と危機感
衆院千葉5区補選をめぐる野党共闘が話題となっているが、共闘したい立憲民主党・共産党に対して、日本維新の会・国民民主党は共闘に否定的だ。
この状況に毎日新聞は「批判票分散で「自民に有利」」と報じた。
衆院千葉5区補選(4月11日告示、同23日投開票)を巡り、野党側の候補者調整が見通せない状況となっている。立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党の4党が既に候補者の擁立を発表しており、維新と国民は共闘に否定的な立場を明言。背景には調整がかえって有権者の反発を招くとの見方や、同じ日に投開票される統一地方選で票を伸ばしたい各党の思惑がある。自民党の薗浦健太郎元衆院議員=離党=の「政治とカネ」の問題を発端に実施される補選だが、批判票は分散する可能性が高まっている。
批判票は分散に「自民党が有利だ」と、毎日新聞は危機感を持っているようだが、果たしてどうだろうか?毎日新聞は与党票と批判票だけしかないように感じているようだが、是々非々の中道票もあるのではないだろうか。
毎日新聞は野党一丸で自民党に立ち向かってほしそうだが、政党間でしっかり合意できればそれもいいだろう。しかし、政党間でまるで考えが違えば共闘できないのは当然だ。
千葉5区補選の候補者調整を巡る野党幹部の主な発言では次のように各党述べている。
◇千葉5区補選の候補者調整を巡る野党幹部の主な発言
【立憲】「野党はまとまらなければいけない。しっかり努力していきたい」(岡田克也幹事長、浦安市で2月3日)
【維新】「一本化はメリットよりも『野合談合』という印象を有権者に与えるデメリットの方が大きい」(馬場伸幸代表、千葉市で2月8日)
【国民】「(候補者を)一緒にしないと勝てないと語られる状況が、日本の選挙戦のダイナミズムを奪っている」(玉木雄一郎代表、千葉市で2月4日)
【共産】「(2021年の)総選挙で共闘を攻撃され、参院選ではかなり限定的になった。共闘の再構築に力を注いでいる」(小倉忠平県委員長、千葉市で2022年12月29日)
このように考えはばらばらだ。しかし、共闘したい立憲民主党と共産党でも考えは違っていると考える。立憲民主党は野党一丸を目指しているようだが、共産党は日本維新の会と国民民主党を野党と考えておらず、与党の補完勢力と考えているため、共産党の考える共闘は立憲民主党とれいわ新選組、社民党など、日本維新の会と国民民主党を除く政党との共闘だだろう。共闘したい派でも意見が食い違っている。こんなことで野党一丸の共闘がかなうはずもない。
毎日新聞は自民党を打倒して政権交代を実現させたいのだろうが、バラバラな野党がむりやり共闘でもしようものなら支持者が離れると考えられないのだろうか。