【偵察気球】米議会下院、中国を非難する決議案を419対0の全会一致で可決⇒平井氏「米国議会と日本の国会の差にため息」
米本土上空に飛来した中国の気球を巡り、米議会下院は9日、中国を非難する決議案を419対0の全会一致で可決したとウォールストリートジャーナルが伝えた。
米議会下院は9日、米本土に飛来した気球を巡り、中国を非難する決議案を419対0の全会一致で可決した。中国の「米国主権に対する大胆な侵害」を理由とし、ホワイトハウスにはさらなる情報提供を促した。
決議案は下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長(共和、テキサス州)が提出。今回の中国の偵察用気球を巡り、共和党内では対応方法や民主党の賛同も得られる決議案の作成について議論を重ねていた。
米国務省高官はこの日、問題の気球は通信傍受が可能なアンテナを搭載していたと明らかにし、中国が展開する偵察プログラムに対し、バイデン政権が何らかの措置を講じる可能性も示していた。
共和党内では、ジョー・バイデン大統領の気球問題への対応を非難する採決を求める声もあった。ただ、気球問題についてはまだ明らかになっていないことが多い中でバイデン氏に攻撃の矛先を向けることをためらう穏健派の働きかけもあり、ケビン・マッカーシー下院議長(共和、カリフォルニア州)は決議案ではバイデン氏を直接批判しないことを明確にした。
米議会の対応について、「経済安全保障のジレンマ 米中対立で迫られる日本企業の決断」の著者の平井宏治氏は「米国議会と日本の国会の差にため息」とつぶやいた。
米下院は、スパイ気球を巡り、中国の「米国主権に対する大胆な侵害」を理由として中国非決議案を419対0の全会一致で可決。米国務省高官「スパイ気球は通信傍受が可能なアンテナを搭載していた」米国議会と日本の国会の差にため息。国会議員の大半を入れ替える必要を感じる。
引用元 https://twitter.com/KojiHirai6/status/1623822832731066368
確かに、ウクライナ侵略に対するロシアへの非難決議でさえ日本の国会は全会一致とならず、中国による新疆ウイグル自治区などの人権状況に関する非難決議も全会一致とならなかった。主権侵害でいえば、韓国大統領による竹島上陸非難決議案も全会一致にならなかった。地方議会でも石垣市議会が中国による領海侵入など尖閣諸島問題抗議決議を可決させたが、これも野党側は反対に回っている。
普段は意見が分かれても、重要な時には一致団結する米国議会と、それができない日本の国会。平井氏がため息をつくのも当然だ。