【安倍外交で築いた信用を落とさなければいいが…】林外相のG20外相会合欠席にインドメディア「日本の信じられない決定」「日印関係に影を落とすかもしれない」
林芳正外相のG20外相会合欠席を巡って、インドメディアが「日本の信じられない決定」「決定はインドを動揺させる可能性が高い」「日印関係に影を落とすかもしれない」と報じたそうだ。
日本の林芳正外相が国会対応のため1日からの20カ国・地域(G20)外相会合を欠席することについて、議長国を務めるインドの主要紙は「日本の信じられない決定」(ヒンドゥスタン・タイムズ)など総じて批判的に受け止めている。
ヒンドゥスタン紙は、欠席を巡って日本国内で批判が集まっていることも紹介しながら「決定はインドを動揺させる可能性が高い」と伝えた。経済紙エコノミック・タイムズは「日印関係に影を落とすかもしれない」と指摘した。
インドでこのような報道があるということは、しっかりと説明が行き届いておらず、理解されてないかったのではと考える。
参院予算委員会では日本維新の会の音喜多駿政調会長が「なぜ国益を損なうような判断を政府・与党内でされてしまったのか」と追及した。国会審議のためインドでのG20会合を欠席した林外相だが、1日の答弁は1回きりの53秒で、日本維新の会は「外務大臣の無駄遣い」と批判したという。(参考)
国民民主党の玉木雄一郎代表も「これは明らかに国益に反する。林大臣が参加して日本の考えを強く発信すべき」と訴えていた。
一部野党だけでなく与党の反対で林外務大臣がG20会合に参加できない。これは明らかに国益に反する。認めるべきだ。G20には親露、親中の国もいる。インド自体、ロシアとの密接な関係を有する国だ。林大臣が参加して日本の考えを強く発信すべき。国会の古い因襲は見直すべきだ。 https://t.co/NZHdJny3Cu
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) February 28, 2023
立憲民主党の安住淳国会対策委員長ですら「本来、外務大臣はG20の外相会合に行くべきだ」と述べている。(参考)立憲民主党に至っては、いざG20に出席したら「国会軽視だ」と批判するかもしれないが。
安倍元総理が築いたインドとの関係が壊れなければいいのだが。また、安倍外交で高めた世界からの日本への信頼も林外相のおかげで失っていくのだろうか。今回の判断は明らかに失敗だが、過ぎたことは仕方ないので、今回の件を反省しつつ、しっかりフォローして挽回していって欲しい。