来年度予算が衆議院を通過!異例とも言える凪国会!
来年度の当初予算が28日の衆議院で無事に採択された。予算委員会で質問に立った泉代表が気色ばむ場面もあったが、採決の日程はすんなり自民、立民の両国対委員長の間で合意された。
何事もなく順調に進んだ来年度予算案の審議だが、一部では凪国会と称されるほど波乱がなかった。
この凪国会については読売テレビが3つの数字で検証をしている。異例とも言える凪国会。野党の存在感は全くなかった。
異例の凪国会。野党の質問レベルも低下??
通常国会で最優先課題の来年度予算が衆議院本会議で採択され、無事に参議院にまわった。衆議院を通過した来年度予算だが、その規模は約114兆円と過去最大だ。
過去最大の予算案が審議された衆議院だが、静かさだけが目立った。この静かさについて読売テレビが3つの視点から検証している。
1.審議時間
今年の審議時間は約80時間。これは、過去3年と比較してもほぼ同じ。例年並みだったと言えます。2.審議のストップ回数
これは、審議の中で野党側の追及に総理や閣僚が説明できなくなって速記が「止まる」回数。野党の追及の激しさをはかる1つのバロメーターと言えます。総理出席に限ってみると過去3年は平均7.3回。今年は昨日までで0回。(中略)
3.岸田内閣の支持率
審議スタートの1月と2月の支持率を比較すると、過去3年平均はマイナス4ポイントだった一方、今年はプラス2ポイント。例年は野党が追及することで支持率が下がる傾向ですが、今年は下がらなかったのが特徴です。
(出典 衆議院)
これらの視点のうち、最も驚くのは審議のストップの回数だ。なんと今回は驚きの0ということだ。
審議を拒むことが常套手段の野党にしては珍しい。しかし、だ。それが建設的な議論に繋がったのかというと非常に疑わしい。
終盤の27日の予算委員会の集中審議で質問に立った立憲民主党の議員は次のように語っていたと言うのだ。
立憲民主党の山岸一生衆院議員は、「検討」の多用から「検討(遣唐)使」とやゆされてきた首相が、最近は「説明」を口にする場面が増えたと指摘。その上で「一切、中身のある説明がない」と皮肉った。
首相は「説明という単語に逃げないで」の指摘を念頭に「説明という言葉を使わないで、説明しろということか」と苦笑いしつつ「より中身のある答弁をしろということかと思う。最大限聞いていただけるよう努力する」と応じた。
報道されていることが質問内容の全てではないと思うが、自身の分析力でも誇示したかったのか。このような質問が国民生活の助けになることは全くない。
是非、立憲民主党には岸田総理を攻撃している姿だけではなく、政策面での健闘が報道されるようになってもらいたい。
審議のストップはなく、支持率も上向いた岸田総理。順調に進んだ来年度予算の審議だが、この後は参議院での審議がある。そしてその先にはG7の議長国として迎えるサミットが待っている。
岸田総理には内政、そして外交の両面で強いリーダシップを発揮することに期待したい。