ガーシー氏の除名が決定。国会前では支持者らが集まり「除名反対」「少数意見をつぶすな」
政治家女子48党のガーシー参院議員の除名が決定した。
14日の参院懲罰委員会で、政治家女子48党のガーシー参院議員に対し、「除名」を科すことを全会一致で決め、15日の参院本会議でも可決された。これによりガーシー氏の除名が決定した。総数236のうち、賛成235、反対1。
海外から帰国せず、陳謝するはずの本会議を欠席した政治家女子48党のガーシー参院議員に対して、議員資格を失う「除名」の懲罰が、参院本会議で15日、可決、決定した。
「除名」処分は72年ぶりで、国会欠席を理由とした「除名」は初。
ドバイなどに滞在し、去年7月の初当選以来、国会への欠席を続けているガーシー議員の懲罰を巡っては、当初「議場での陳謝」が科せられていたが、訪問先のトルコから帰国せず、8日の本会議を欠席し、「陳謝」を拒否。
14日に再び懲罰委員会が開催され、ガーシー議員を最も重い懲罰の「除名」処分とすることを全会一致で決めた。
そして、15日の参院本会議で、ガーシー議員を「除名」とすることに、出席議員の3分の2以上の賛成、ガーシー議員の「除名」処分が正式に決定した。賛成は235票、反対は1票。尾辻参院議長が同本会議で「除名」を宣告し、ガーシー議員は議員の身分を失った。
「除名」処分は72年ぶりで、国会欠席を理由とした「除名」は初めて。「ガーシー参院議員」は7か月半で終わりを迎えた。
国会前では除名に反対する支持者らが集まり「除名反対」「少数意見をつぶすな」と訴えた。
政治家女子48党のガーシー氏の参院議員除名に反対する党幹部や支持者ら約50人が15日、国会前に集まり「除名反対」「少数意見をつぶすな」とシュプレヒコールを上げた。
抗議は本会議開会前の午前9時半ごろから開始。「ガーシーは立派な国会議員です!」「政治のほうこそ懲罰を受けろ!」と書かれたパネルなどを掲げる支持者も見られた。
黒川敦彦党幹事長は「国会議員を選ぶ権利は国民にある。30万人近い投票を受けた人を辞めさせるのは違う」と強調した。大津綾香党首は「国会に来ていない議員は他にもいると聞いた。なぜガーシーだけが責められるのか。これはいじめ。目立つ人間はいつもたたかれるのが悔しい」と訴えた。
東京都杉並区の無職男性(57)は「投票した有権者の思いを無駄にしている。国会はもっと国民の声を考慮すべきだ。ガーシー氏は不当逮捕の恐れがあるから帰国できないだけで、本意ではないはず。リモート出席ができるように法改正をしないと、今後も同じようなケースが出てくる」と国会の対応を非難した。
ネット上でもガーシー氏を擁護する声があるが、多くは「当然の結果」「やっとか」「仕方ないと思う」「全く仕事してないし、退職金も給与も全て返してほしい」といった声だった。中には「居眠り議員も一掃しろ」「登院することを重視しすぎ。非効率だ」「候補者をもっと選定して欲しい」といった声もあがっていた。