暗雲？！徴用工問題についての尹大統領の発言を韓国野党代表が大批判！→解決策を受け入れて良かったの？？？次の大統領がちゃぶ台返しするのでは？？？
韓国の尹大統領が来日に、岸田総理と首脳会談を行った。１泊２日の日程だったが、韓国の大統領が国際会議等の目的ではなく、我国を訪問したのは久々の出来事だった。
その尹大統領の来日に合わせて最大の関心を集めたのが徴用工問題の解決策だ。尹大統領が提示した解決策について岸田総理、林外相は評価する姿勢を見せていた。
そして尹大統領は来日中に徴用工問題について発言も行っていたが、早速尹大統領の発言に韓国の野党代表が批判を展開しているというのだ。
解決した問題を幾度も蒸し返されてきた我国。今回の徴用工の解決策を受け入れて良かったのか。
自信を見せる尹大統領。韓国野党の代表は猛反発！！
尹大統領との首脳会談に臨んだ岸田総理。その首脳会談について同盟国のアメリカも注目していた。アメリカのカービー戦略広報調整官は歓迎を表明している。（参考）
アメリカも注目していた日韓首脳会談だが、我国にとって最大の注目は徴用工問題についてだった。
尹大統領は示した徴用工の解決策に関連して次のように語っている。
尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は16日、日本の岸田文雄首相との首脳会談後、強制動員被害者に「第三者弁済」方式で賠償した後は、「（日本政府に対し）求償権は行使しない」と表明した。尹大統領は「金大中（キム・デジュン）-小渕共同宣言の精神を継承して両国間の不幸な歴史を克服するとともに、韓日間協力の新たな時代を切り開く第一歩となるだろう」とも述べた。
（出典 首相官邸）
尹大統領は我国が懸念していた求償権の行使について、「行使しない」と明言したのだ。
しかし、だ。政権が変わる度にちゃぶ台返しをしてきた韓国の歴代政権。尹大統領の言葉は信じたいところだが、心配なのは尹大統領の後だ。
そして、早速、韓国の野党代表が尹大統領の発言に対して批判の声をあげている。
韓国最大野党「共に民主党」の李在明代表は17日、尹錫悦大統領が日韓首脳会談後の記者会見で、元徴用工訴訟問題を巡り「求償権」の行使を想定していないと述べたことに対し「5年の大統領任期後は、国の政策の最終決定権者は別の人間になる。誰が今、確実なことを言えるのか」と批判した。
尹氏は16日、日本企業の賠償を肩代わりする韓国財団が相当額の返還を企業側に求める求償権について「行使されれば全ての問題を元に戻してしまう」と表明。李氏はソウルでの党会議で「徴用工問題での日本の謝罪や反省は皆無で、外交史で最も恥ずかしい瞬間だった。（尹氏は）日本の顔色ばかりうかがっている」と非難した。
なんとだ。尹大統領の任期後は、求償権の行使があり得るとの考えを示しているのだ。このような姿勢を見せられては、今回の解決策も最終的かつ不可逆的な解決として合意された日韓合意の二の舞になるのではないか。
韓国との関係を正常化すること、そして「未来志向の日韓関係」を構築することに異論はないが、日韓合意と同じ道を辿るのではないかという懸念がある。
岸田総理、林外相には徴用工問題の解決策に飛び乗り、一時的な日韓関係の正常化ではなく、未来志向の日韓関係を構築してもらいたい。