自民党本部、大阪府連について「党本部直轄」を検討
自民党本部が大阪府連について、「党本部直轄」とすることを検討しているそうだ。
自民党四役の茂木敏充幹事長、遠藤利明総務会長、萩生田光一政調会長、森山裕選対委員長らは意見を交わしたという。
自民党本部が、大阪府知事・大阪市長のダブル選をはじめ統一地方選で大敗した大阪府連について、党執行部が府連会長らに代わり組織運営や選挙対策などを事実上指揮する「党本部直轄」とすることを検討している。複数の党関係者が27日、明らかにした。関西地域で伸長する日本維新の会の勢いを食い止めるため、早期の組織立て直しを図る狙いとみられる。
自民党四役の茂木敏充幹事長、遠藤利明総務会長、萩生田光一政調会長、森山裕選対委員長は26日夜、東京都内の日本料理店で会食した。出席者によると、統一地方選や衆参5補選の結果を受け、今後の党運営を協議し、大阪府連の直轄運営案についても意見を交わした。
大阪府連は府議選で公認候補26人のうち当選が7人(2019年は15人)、市議選で公認候補19人のうち当選が11人(同17人)にとどまり、地域政党・大阪維新の会に両議会で単独過半数の獲得を許した。党本部直轄の府連運営について、自民党関係者は「府連は解体的出直しが必要だ。立候補者の選定基準なども党本部が主導すべきだ」と語った。
茂木氏は統一選前半戦後の10日の記者会見で「体制の立て直しの課題が改めて明らかになった。特に大阪では抜本的改革の検討が必要だ」と強調。24日の党役員会後の記者会見でも「大阪府連とも早急に相談の機会を持つ。誰が責任を持ち、どれくらいのスパン(時間軸)でどう刷新していくのか検討したい」と語っていた。
自民党大阪府連は、打倒維新のために共産党と連携したり、立憲民主党と連携したり、何をしたいかわからない状態だった。大阪府知事選を巡っては、自民党の批判ばかりをしている谷口真由美氏を自主支援とはいえ、支援する方向で知事選を戦った。府連内では不満や反発もあったようだが、呆れたのは自民支持者だ。
冷静に見ていても、自民党と大阪府連は違う組織ではないのかと錯覚する時がある。
長尾敬前衆議院議員もこう語る。
大阪自民はなぜ大惨敗したのか。取ってはならぬ手法に手を染め、保守の魂を捨て、勝利の女神だけでなく、古くから自民党を支持する保守層から見放され、自民票は完全に維新に流れた――。
赤裸々に記しました。立て直さなければならないという思いで公開しました。https://t.co/0lJRzOK5oI
— 長尾たかし・前衆議院議員 (@takashinagao) April 26, 2023
「抜本的改革の検討が必要だ」ではなく、一から作り直す覚悟で取り掛からなければ大阪自民はますます衰退していくだろう。