川勝知事の腹心の現静岡市長、前市長の言葉と大井川の利水協議会について、大矛盾する発言!!まさか新静岡市長もリニアに反対なの???
リニア中央新幹線の建設をめぐり、一向に工事が始まらない静岡工区。川勝知事1人によって国家的プロジェクトが遅れているとの批判が高まっている。
そのリニア中央新幹線で注目を集めているのが大井川流域の自治体で構成される利水協議会だ。この利水協議会は水問題の対策案として田代ダム案の協議に前向きな姿勢を示している。
しかし、だ。この利水協議会をめぐって可笑しな動きを見せているのが川勝知事の下で副知事を務めていた難波市長だ。
難波市長は静岡市が利水協議会に加わることに前向きな姿勢を示しているが、その発言が前職市長の発言と矛盾しているのだ。
仮に川勝知事の援軍として利水協議会に加わるつもりなら、より一層、リニア中央新幹線建設は混迷を深めるに違いない。
現職市長と前職市長の発言に違いが!
川勝知事の腹心として県政運営に携わっていた難波氏が静岡市市長に当選した。リニア中央新幹線の建設に前向きな姿勢を一応見せている。
その難波市長が大井川の利水協議会と関係について言及し、連携していくことを示唆した。
利水協議会との連携は評価したいところだが、次のようなことも発言している。
静岡市 難波喬司市長(25日):「私の理解では、静岡市は2018年に利水協発足時に加入を望んでいません。利水協の一部の方から、加入してはどうかという働きかけがあったが、静岡市はそれに乗りませんでした。(略)」
では、ここにきてなぜ、“利水関係協議会入り”を示唆しているのでしょうか。難波市長は就任当初、こう話していました。
静岡市・難波喬司市長(13日):「流域という面で言うと、静岡市も流域です。ですから、大井川の流域市町が作っているものに参加をしていないというのは普通に考えると変だなと思う。加わらないという選択はない」
(出典 指定都市市長会)
発足時に静岡市が加入を望んでいなかったと語り、参加しないのは変とまで言う難波市長。しかし、だ。当時の田辺市長の発言を見てみると次のように発言している。
2018年8月の協議会発足の際に静岡市が参加しない理由を問われ、当時の田辺信宏市長は次のように述べた。
田辺市長(当時):
(協議会メンバーは)大井川流域の利水団体の方々なので、私たちにはその資格がない。「私たちも加わって一緒に県に要望にいきたい」とメッセージを伝えました。伝えましたが、「今回は、静岡市はその枠組みにないので遠慮してほしい」ということだった
(出典 静岡市公式YOUTUBE)
当時の田辺市長の発言をみると、田辺市長が加入を希望しなかったのではなく、加入を拒否されたと読み解くのが自然ではないか。
明らかに現職の難波市長の発言は、前職の田辺市長の発言と齟齬をきたしている。
田辺市長の際には拒否、難波市長の際には歓迎では、一体なにを基準に利水協議会が作られているのか皆目見当がつかない。
田代ダム案に前向きな姿勢を示した利水協議会を牽制するために、腹心が率いる静岡市を利水協議会に加入させようとしているのか。
難波市長の存在がリニア中央新幹線建設にとってプラス材料なのか、それともマイナス材料なのか注目していきたい。