立憲党本部の「参院選で神奈川選挙区に2人擁立」方針、県連が異議。共倒れを懸念「候補者の一本化を」
「立憲が来夏の参院選で神奈川選挙区に2人擁立する方向で最終調整!→前回の教訓は何処へ??」で、来夏の参院選で立憲民主党が改選4の神奈川選挙区で2人の候補者を擁立しようとしていることについて、前回の参院選でも2人擁立し、選挙戦の最中に一本化する、しないで揉めていたことを指摘させてもらったが、今回もごたごたしそうだ。
党県連所属の地方議員有志が、共倒れを懸念し、党本部に候補者の一本化を求める意見書を提出
立憲民主党が来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に現職2人の擁立方針を決めたことを受け、共倒れを懸念する党県連所属の地方議員有志が24日、党本部などに候補者の一本化を求める意見書を提出した。
意見書は党選対委員会と県連宛てで、県連所属の県議や横浜市議らが同日、党本部を訪れ、不在の大串博志選対委員長の代理として党職員と青柳陽一郎県連代表(衆院神奈川6区)に手渡した。青柳氏は取材に「意見書を受け取ったことは事実だが、内容についてはコメントできない」と話した。
前回の様なドタバタを起してはいけないと思ったのか、さすがに今回は県連が事前に声をあげたようだ。
来夏の参院選に向け、立憲は、神奈川選挙区(改選定数4)の候補者一本化を見送り、牧山弘恵氏と水野素子氏の現職2人を擁立する方針。水野氏は2022年当選だが、補欠選挙の当選者として扱われ、任期は非改選議員と同じ2025年までの3年。
党本部は現職2人は当選させたいだろう。しかし、水野氏は定員5人の5位でギリギリ当選。党本部は、衆院選の勢いに乗れば…と考えているかもしれない。
衆院選では確かに議席を伸ばした立憲だが、小選挙区、比例共に大幅に得票数を伸ばしたわけではない。小選挙区が微減で、比例は微増だ。議席が増えたのは、自民党の自滅による棚ボタなだけ。自民のへの逆風が参院選まで続けば2人当選もあり得ると思っているかもしれないが、それほど甘くないだろう。2022年では国民民主党の候補が敗退したが、2025年にも立候補してくると思う。当然ながら強敵となるはずで、その辺りを考慮すると、県連が指摘する共倒れの懸念は捨てきれない。