安倍総理「拉致被害者全員の帰国に向け、全力を尽くす」と決意を新たに。我々国民も一丸となり声を挙げよう!!!
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親、横田滋さんが今月5日に亡くなった。
横田夫妻は、拉致被害者家族のシンボルであり、中心的存在だった。横田夫妻はめぐみさんが北朝鮮に拉致されてから40年以上、拉致問題を訴え続けてきた。しかし、めぐみさんが帰ることなく滋さんは、志半ばでこの世を去ることとなった。さぞかし無念だったろう。
滋さんの想いを受け継いだ、横田滋さんの息子さんであり、めぐみさんの弟は会見で胸の内を訴えた。(参考)
この会見を受けて、フジテレビの平井文夫氏は、Twitterで「恥ずかしさに涙が出た。私たちは43年間めぐみさんを放置してきたのだ」と訴えた。更に平井氏はコラムで「我々がすべきことは気楽な立場で政権を批判するのではなく、自分の娘が、あるいはきょうだいが北朝鮮に拉致されたら、とまず想像してみることだろう。そして今は天国にいる横田さんの思いをかなえるためにも、我々はいかなる手段を使ってでも拉致被害者の奪還を最優先にしなければならないと思うのだ。」と、マスコミの一人として決意を新たにした。(参考)
平井氏には、マスコミの良識人として、今後の積極的な活動を是非期待したい。
そして、もっとも期待したい人物である、安倍総理も決意を新たにした。
安倍総理「拉致被害者全員の帰国に向け、全力を尽くす」
安倍総理は、衆議院予算委員会で「北朝鮮に対し日本の声と気持ちを一つにして強く訴えていくことが大切だ」と述べ、拉致被害者全員の帰国に向け、全力を尽くす考えを強調した。
安倍総理「横田夫妻が覚悟を決め、めぐみさんの実名を出したことで拉致問題が関心を呼び、多くの方が支援してくれた。大切なことは日本の気持ちを1つにし北朝鮮に訴えること。国民の気持ちこそ大きな力になる。一日も早くを全被害者帰国を果たす為に全力を尽くす」
国民一丸で声を上げるべき#kokkai pic.twitter.com/lqCwFjY5E6
— Dappi (@dappi2019) June 10, 2020
安倍総理大臣は「横田さんご夫妻が相当な覚悟を決めて、めぐみさんの実名を出されたことで、拉致問題は全国的な関心を呼び、多くの方々に支援していただいた。北朝鮮に対し、日本の声と気持ちを一つにして強く訴えていくことが大切であり、そうした国民の気持ちこそが大きな力になる」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「拉致問題を解決するということは、北朝鮮によって拉致されたすべての日本人を取り戻し、すべての皆さんの帰国を果たすことだ。総理大臣として、残念ながら、まだ実現できていないことは痛恨の極みであり、大変申し訳ない。一日も早く被害者の皆さんの帰国を実現するために全力を傾けていきたい」と述べました。
安倍総理は、小泉政権以前から拉致問題に対して、並々ならぬ想いで取り組んできた。現に、小泉政権時に一時帰国した拉致被害者たちを、小泉総理(当時)は北朝鮮に返そうとしたが、当時内閣官房副長官だった安倍総理が引き留め、一時帰国だったものを「帰国」とした。
しかし、これ以降、残念なことに拉致問題は、進展していないのが現実だ。そのことを安倍総理は「痛恨の極み」と、悔やむと当時に、自身の事を責めている。
安倍総理、横田滋さんが亡くなった日も「断腸の思い」と、深い悲しみをしめす
安倍総理は、横田滋さんが亡くなった5日にも「断腸の思い」と発言していた。
安倍晋三首相は5日夜、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの帰国を果たせないまま、父滋さんが死去したことを受け、「断腸の思いだ。本当に申し訳ない思いでいっぱいだ」と述べた。その上で「拉致被害者の帰国を実現するため、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していかなければならない」と改めて決意を示した。東京都内の私邸前で記者団に語った。
首相は「滋さんとは本当に長い間、ともに闘ってきた」と述懐。2002年の拉致被害者5人の帰国時を振り返り、「写真を撮っていた滋さんの目から涙が流れていたことを今でも思い出す。滋さんがめぐみさんを抱きしめることができる日が来るよう全力を尽くしたが、首相として実現できなかった」と悔やんだ。
「断腸の思い」とは、文字通り、腹がちぎれるほどの深い悲しみの事だ。
安倍総理は、これまでも拉致問題を解決するために、経済制裁や対話の用意があると訴えたり、アメリカのトランプ大統領の力を借りようとしたり、考えられるあらゆる策を試みた。
しかし、足りなかったものがあるとすれば、我々国民の声だ。
我々国民で声高に訴えよう!
冒頭で紹介したように、平井文夫氏も「マスコミは43年間めぐみさんを放置してきた」と言うように、我々国民も「進展しないのは政治がだらしないからだ」と、どこかで思っていたのではないだろうか。
安倍総理が「日本の声と気持ちを一つにして強く訴えていくことが大切であり、そうした国民の気持ちこそが大きな力になる」と言っているように、我々国民の声でメディアを動かし、政治家を動かすことが大事だ。
それは、日本人なら出来ると政治知新は確信している。そのことは、今回の新型コロナウイルスで立証できた。
海外と違い、何の拘束力を持たない“要請”で、日本は国民がひとつに結束し、緊急事態宣言を乗り越えた。それは、自身の事も大事だが、相手にウイルスをうつしてはいけないという、日本人の他者を思いやる心のあらわれだ。
ならば、拉致被害者を思う気持ちも、日本人なら持ち合わせているはずだ。そして、その気持ちがあれば、国民がまたひとつになれるはず。
我々の声で、安倍総理を支えるとともに尻を叩き、拉致問題に関心を示さない政治家たちやメディアを、解決に向けて動き出すように、引っ張り出そう。