岸田総理が決断「原発再稼働指示、火力発電の供給能力を追加的に10基を目指して確保」「安倍元総理の葬儀を国葬で行う」
岸田総理が大きな二つの決断を下した。
ひとつ目は、岸田総理が萩生田経済産業相に原発再稼働を指示したことが伝えられた。
原発再稼働については賛否が割れていて難しい判断だったと思うが、国民生活を優先に考え岸田総理は決断を下した。そして、さらに「余裕を持って安定供給を実現できる水準を目指し、火力発電の供給能力を追加的に10基を目指して確保するよう指示しました」と岸田総理は明かした。
岸田総理は、先ほど、午後6時から始まった記者会見で、電力逼迫などに対応できるよう安定供給を確保するため、今年の冬に最大9基の原発稼働を進め、日本全体の電力消費量のおよそ1割に相当する分を確保することを経済産業大臣に指示をしたと明らかにしました。
さらに、電力ピーク時に余裕を持って安定供給をできる水準を目指し、火力発電の供給能力を追加的に10基を目指して確保することにもしています。
ピーク時に余裕を持って安定供給を実現できる水準を目指し、火力発電の供給能力を追加的に10基を目指して確保するよう指示しました。これらが実現されれば過去3年間と比べ最大の供給力確保を実現できます。
あらゆる方策を講じ、将来にわたって電力の安定供給が確保されるよう全力で取り組みます。— 岸田文雄 (@kishida230) July 14, 2022
岸田総理の決断にネット上では「選挙勝ったとはいえ中々難しいところにメス突っ込んだな」「岸田さんが覚醒したみたい」「評価に値する」「岸田総理、ありがとうございます」という意見が飛び交っていた。
しかし、この報道について国民民主党の玉木雄一郎代表が「メディアも正確に情報を伝えてほしい」と指摘。
このプレゼン(会見)は問題。既に再稼働が認められた原発のうち、定期検査などで止まっているものが稼働するだけの話だし、それも全て西日本。肝心の東電管内で新たに動く原発はゼロ。電力危機の回避にはつながらない。パフォーマンスではなく電力の安定供給にもっとリーダーシップを発揮してほしい。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) July 14, 2022
すると、自民党の細野豪志議員が「この玉木代表の指摘は不正確」と指摘し、情報を補足した。
この玉木代表の指摘は不正確。3.11後に一旦再稼働した原発の中で、半分は特定重大事故対処施設の設置が条件になったこと等で現在は動いていない。これらを再稼働することは政治決断に基づく新しい情報。プラスされる数百万kWは現在の電力供給不足を考えると相当大きい。 https://t.co/B2C7JcEUm1
— 細野豪志 (@hosono_54) July 14, 2022
これを機にすべての動かせる原発が再稼働に進んでくれることを願う。
ふたつ目は、岸田総理はテロの銃撃により亡くなった安倍晋三元総理の葬儀を国葬で行うことを決断した。
今回の選挙では、遊説中の安倍元総理が卑劣な暴力により命を落とされるという衝撃的な事件がおこりました。改めて、安倍元総理に哀悼の誠を捧げます。
— 岸田文雄 (@kishida230) July 14, 2022
安倍元総理におかれては
憲政史上最長の8年8か月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力をもって、厳しい内外情勢に直面する我が国のために、内閣総理大臣の重責を担ったこと。
東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を基軸とした外交の展開等の大きな実績を様々な分野で残されたこと。 pic.twitter.com/hRAcSIUMCZ— 岸田文雄 (@kishida230) July 14, 2022
など、そのご功績は、誠に素晴らしいものであります。
外国首脳を含む国際社会から極めて高い評価を受けており、また民主主義の根幹たる選挙が行われている中、突然の蛮行により逝去されたものであり、国の内外から、幅広い哀悼・追悼の意が寄せられています。— 岸田文雄 (@kishida230) July 14, 2022
こうした点を勘案し、この秋に「国葬儀」の形式で安倍元総理の葬儀を行います。
安倍元総理を追悼すると共に、我が国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示します。併せて、活力にあふれた日本を受け継ぎ、未来を切り拓いていくという気持ちを世界に示していきたいと考えます。 pic.twitter.com/ADE04yCk5T— 岸田文雄 (@kishida230) July 14, 2022
戦後、首相経験者の国葬が行われのは、1967年に亡くなった吉田茂氏以来、これで2例目となる。読売新聞は「政府・与党関係者によると、葬儀は9月に東京・日本武道館で行われる見通しだ」と報じた。(参考)
安倍元総理の評価については、各国からの弔問の連絡や弔意メッセージを見れば、いかに海外から惜しまれているかが良く解る。(参考)
安倍外交が世界の外交の指標になったことを振り返れば国葬も納得できる。むしろ国葬が相応しい。岸田総理は難しい判断を良く決断してくれた。