犬猿の仲!リニアをめぐり考えが対立する静岡県川勝知事と静岡市田辺市長。大型事業を確約させた田辺市長の手腕に対し、ひたすら反対の川勝知事!どちらがトップとして有能か???
リニア工事をめぐり、静岡県と静岡市の意見が対立している。
川勝知事と田辺市長が犬猿の仲なのは以前も紹介した。(参考) むしろ、県と市が対立というよりも、川勝知事と田辺市長の対立と言った方があてはまるかもしれない。
川勝知事と言えば、政治知新でも散々紹介してきた通り、リニア反対でJR東海と真っ向から渡り合っている。水問題において、共に解決策を模索するわけでもなく、一方的に聞く耳を持たない状況だ。
それに対して、柔軟な姿勢を見せているのが田辺市長だ。県と違って、市は工事の許可を出す方針を打ち出した。(参考)
本来、手を取り合って問題解決に臨まなくてはいけない、知事と市長だが、両者の確執からか、一枚岩に至っていないのが現状だ。
考えが対立する川勝知事と田辺市長。柔軟な戦略で恩恵を引き出した田辺市長に対し、意固地な川勝知事。
リニア中央新幹線のトンネル工事をめぐって、川勝知事と田辺市長の考えが見事に分断している。両者の考えを紹介しよう。
<川勝平太知事>「300万トンないし500万トンのトンネル湧水が発生し、山梨県側へ流出することが当然のごとく示されています」
川勝知事は県議会で、リニア中央新幹線の工事をめぐるJR東海などの姿勢を強く批判しました。JR東海に対して、トンネルに湧き出た水をすべて戻すことは県が対話を進める前提だとして、約束を守るように改めて求めました。県が認めず、トンネル工事がストップしている一方で、動き出した工事もあります。
<田辺信宏市長>「リニアの工事車両が通ることと同時に、市街地に早くアクセスできるような悲願のトンネルでありましたし」
静岡市は、JR東海と連携して取り組んでいる市の中心部と井川地区をつなぐ新しいトンネルの建設について、2月16日工事業者が決まったと発表しました。18日の会見では、発生した土砂の最終処分地を富士見峠付近の市有地のほか、複数の民有地を候補として地権者との協議を進めていると明らかにしました。リニア問題をめぐる県と静岡市の考え方には依然として大きな隔たりがあります。
交通難所として知られる井川地区へのアクセス道を、協議によりJRに全額負担させる手腕を見せた。(参考) 田辺市長に対して、意固地な姿勢を見せる川勝知事。
どちらが行政の長として相応しいか一目瞭然だ。
水問題解決を前提に協力的な田辺市長と、取り付く島もない川勝知事
もちろん、水問題は解決するのは当然だ。政治知新も住民の生活を蔑ろにしていいわけがないと思っている。しかし、重要なのはその姿勢だ。
田辺市長はJRの金子社長との共同会見で「(大井川)中下流域への配慮をして誠実に対応してほしいと強く金子社長に申し上げ、約束していただいた」と、しっかり注文を付けている。(参考)
田辺市長は、水問題解決を前提に協力的な姿勢を見せている。
しかし、田辺市長を小僧っ子扱いしている川勝知事は、田辺市長に対して「水問題の本質を全く理解していない」と痛烈に批判。(参考)
まったく取り付く島もない状況だ。経済学者の川勝知事が、水問題や、工法についてどれだけご存知なのかは知らないが。
先ほども述べたが、この両者の姿勢こそが決定的な違いだ。
水問題を前提に、JRと共に工事を進め、市に利益を得ようとする田辺知事と、まるで聞く耳を持たず、JRも国も信用しない川勝知事。
川勝知事は、国益を邪魔するどころか、静岡県の利益すらも考えない無能な知事だと言うことだ。